感性の体力 ― 新型コロナウイルス(COVID-19)

中国武漢のコンテナ病院で使われたいろいろな漢方薬の中の一つ「清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)」がマスコミで話題にのぼりました。この処方は主に胃腸や肺、免疫、抗炎症に働く薬味で構成されています。身体の臓腑で見ると口から食べ物を取り込む胃腸は味覚障害との関連に、鼻から空気を吸い込む肺は嗅覚障害との関連に気づきますね。
コレラ(コロリ)の流行した江戸時代の『疫毒予防説』は、身体と衣服の清潔・室内の空気循環改善・適度な運動と節度ある食生活などを推奨しています。外からくる感染源を遠ざけ、内なる体力免疫力を充実させる教え、予防法の本質は今も変わっていませんね。
「こんな時こそ心に栄養を」とはいえ、自分の心が何を求めて何が心地よいのか気にしたことありますか。自分の心・気持ちをのぞき込むってちょっとこわいね。覚悟がいるね。まずは心と身体に気持ちよい環境を、自粛疲れのトンネルを抜け出そうとばかりに、この連休は断捨離とでも行きましょうか。
参考「新型肺炎予防対策及び中国国内最新情報」特別Webセミナー
2020年3月29日
中国の新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)診療ガイドライン7版の概説
天津・張伯礼院士 武漢・中医江夏コンテナ医院経験
2020年4月1日
“清肺排毒湯”を用いた新型肺炎治療の有効性の分析報告
(中国の現場から)新型コロナウイルス肺炎の予防と治療における中医学の対処法